釣り方&道具紹介

【アイナメ釣り入門】手軽に釣れて旨い!よく引く!アイナメの(餌)釣り方完全攻略!

北海道・東北に生息し、通称『アイナメ(別名アブラコ)』と呼ばれ可愛らしい見た目とは裏腹に最高サイズ60cm以上にも成長し、とんでも無い引きを魅せアングラーを虜にしている魚がいます。

基本的に年中お手軽な漁港から磯や船からも狙える東北ロックフィッシュの代表魚であり、大会が開催されるほどの人気の根強いターゲットになっている。

サイズを問わなければ比較的簡単に釣ることができて、数も狙える魚ですが、捕食している餌が多毛類・甲殻類・小魚・軟体動物(イカ/タコ)・ホヤ・貝類など、非常に多種多様でそれらに合わせた攻略法が様々あります。

生息場所によって体表の色や柄が変化したり、脂が乗ったり筋肉質なボディに変化を遂げたりと特徴があり、食味も白身ですが非常に美味しく刺身・唐揚げ・お吸い物・魚汁・天ぷら・一夜干し・ムニエルと何にでも対応することができ、優雅なフルコースが作れます。

ってみませんか?

✅ロックフィッシュとは?
✅アイナメってどんな魚?
✅アイナメの釣り場や釣り方とは?

今回はこれから始めたい初心者でもわかりやすく、楽しめるように東北の人気ターゲットアイナメについて釣り方を紹介していきたいと思います。

ロックフィッシュとは根魚の総称

ロック(岩)フィッシュ(魚)・・・イワナ(岩魚)?渓流魚の?って読み取る方もいますがそこは違うようです。

「ロックフィッシュ(Rock Fish)」ルアーフィッシング業界では和名:根魚のことをそう呼んでいます。

どちらの言葉を使っても通じますが、ロックフィッシュ=アイナメの事だけではなく、基本的に根に隠れ住処にしている(アイナメ・メバル・クロソイ・ムラソイ・ベッコウゾイ・カジカ)等の総称です。

ロックフィッシュの代表魚「アイナメ」とは

日中の釣りがメインになる「アイナメ」は家族連れの釣りやお年寄りから若者など全ての年齢層が楽しめる絶大な支持を得ている人気のターゲットです。

アイナメは地方によって呼び名が変わります。
北海道では「アブラコ」東北では「アイナメ」宮城では「ネウ」関西では「アブラメ」と呼ばれており、どの名前もメジャーな呼び方なので釣り人同士であれば伝わります。

シーズンは秋~冬と春です。
どちらも大物サイズが接岸してきやすく、大きいサイズは脂が乗っていて刺身が非常に美味です。

また、体の色は生息地の環境により様々で、白みを帯びていたり、黄色だったり、赤褐色、茶黒かったりしています。

アイナメは側線と呼ばれる周囲の音や振動を感知する能力が非常に長けており、体側中央・背びれ・腹びれ・尾びれの合計5本もの側線が機能しています。

なので比較的サイズ問わなければ、ロックフィッシュの中でも釣れやすいターゲットといえます。

体の割に小さくてプリッとしたタラコ唇で、どこ触ってもトゲトゲしていなく痛くない!鱗はザラザラですごく細かい!お腹はプニってしてる。
っての覚えておけば、「アイナメ」です。

狙ってみよう!アイナメの釣り方と仕掛けと釣り場とは?

釣り方としては餌釣りorワーム釣りの二つがあります。
サイズ問わず良く釣れるのは餌釣りが一番効率が良いです。

【磯ロックフィッシュ攻略!】磯の王者アイナメをワームで攻略する6つ要点を紹介!

何よりもアイナメを釣るには時期が重要です。

漁港や防波堤や磯から狙うにも一番ハイシーズンは4月後半~6月と10月~12月です。
釣り人的にも寒い時期がアイナメの活性が上がります。

特に産卵の為に大型のメスが接岸しやすい為、産卵期を中心にその前後を狙うのがベストです。
接岸してくるとサイズと数が出るため、釣果速報の情報で接岸を測ることもできます。

しかし、真夏日に関しては水温の上昇により魚は沖の深場に落ちる「夏枯れ」という現象が起きて極端に釣果は落ちますが、サイズを問わなければ1年中楽しむことができます!

アイナメの釣り方:餌釣り

アイナメは海であれば基本的にどこでも居ますが、ロックフィッシュと言われるだけあって、やはりストラクチャー(障害物)絡みでその付近に居ることが多いです。

障害物に隠れてジっとしていたり、付近を積極的に泳ぎ回ってエサを探しているので、いかに気付かせてやるかが釣果のコツです。

その為、投げ釣り~チョイ投げで沖のブレイクや沖の障害物周りを狙ったり、ブラクリでケーソンの隙間やテトラポッドの穴の奧に仕掛けを入れて釣ります。

アイナメの近くにエサが落ちれば、早ければ落ちている最中に当たりがあったりします。

じっくりと腰を据えて待つスタイルは投げ釣り。
テンポよくポイントを変えて手返し良く数を狙うのにはブラクリで狙うのが有効です。

が、その両方の特徴を活かした僕超オススメの仕掛けがあります

一番のオススメは『ブラー』

この仕掛けは海底に沈むまでに自然とユラユラとアピールして着底します。
なので着底してスグに当たりが多いのも特徴です。

投げてヨシ!放置してヨシ!積極的に動かして探るもヨシ!
超万能でオススメの仕掛けです。

ブラーはカラーのバリエーションや重さも様々あり、お持ちのタックルほとんどに適合できるのでわざわざタックルを買う必要はありません!

また、アイナメは赤色に反応が良いと検証されていて、ブラーは赤色のボディー(鉛)と金ビーズで構成されているため、非常にアピール力が高く手返しも良いため好釣果に恵まれる確率が高いです。

実際にブラーで50cmのアイナメを釣りあげることができたので、不意の大物にも耐久力はバッチリです。

超オススメ仕掛け『ブラーの操作方法』

投げてヨシ!巻いてヨシ!放置してヨシ!
の超万能仕掛けのブラーですが、僕の実際のアイナメの釣り方を紹介します。

①「リフト&フォール作戦」・・・キャスト⇒着底⇒糸を張り5秒当たりを待つ⇒竿の穂先を12時の方向まで煽り(リフト)そのまま着底まで固定⇒着底⇒糸ふけを巻くと同時に竿を穂先を9時(腰の位置)まで下げ、竿の穂先を12時の方向まで煽りそのまま着底。➡以下ヒットするまで足元ギリギリまで繰り返し。

上記の誘い方はほとんどワームの誘い方と一緒です。
アイナメはほとんどがフォール中or着底と同時に食ってくる事が非常に多いので、僕が一番活用する操作方法です。*着底➡リフト(煽る)することにより、根掛かりの確率を大幅に下げることにも効果的です。

アイナメ釣り方:釣りエサは何使うべき?

アイナメを狙うには基本的に二種類のエサを使い分けます。
そして、アイナメには東北ならではの特効エサがあります。

それは「エラコ」です。

購入した状態
針に付ける剥いたのが左下

アイナメの特攻餌と知られるエラコは匂いで魚を寄せるため、特にテトラの穴釣りや置き竿での釣り餌で使うと非常に有効的です。

欠点として、餌として使うためにまず皮を剥かなければならない点と、遠投には少し針持ちが悪く何度も投げる釣りには不向きです。

なので、エラコは投げ釣りか置き釣りで使うのがベストです。

次にお馴染みの「イソメ 」もアイナメ釣りでは有効です。

出典:アマゾン

イソメは針持ちが良く、何度も繰り返して投げて探るブラー釣りには持ってこいの餌です。

エラコとイソメは食いに関してはあまり遜色ないですが、投げ釣りや船釣りメインのお年寄りはエラコ一択で使うほど昔から根強い人気があります。

ただ、エラコは一つ一つ皮を剥くのが手間なところが難点ですね。
イソメは噛み付いてきたり、千切れるのが難点です。

一日で二種類の餌を用意して釣りする必要はない。根魚に関して目の前で動く物ならえり好みせず食い付くので、好きな方を使って釣りをしよう。

アイナメの釣り場とポイントとは?

アイナメを釣る場合、漁港や堤防から釣ることもできますし、磯や船からでも狙えます。
基本的にボトム(底)に居るので、必ず仕掛けを着底させることが重要になってきます。

磯や船からの場合は、全てが自然の地形なので全部を探るつもりで狙います。

◆漁港や堤防から狙う際の外せないポイントが有ります。

ケーソンの際(隙間)・・・堤防を歩いていると繋ぎ目があり、そこの割れ目を海水が行き来している為、隙間に魚が隠れやすいのと、餌を探して魚が集まりやすい一級ポイントです。

テトラポッド・・・消波ブロックがいくつも複雑に積み重ねられた場所がありますが、「根魚のマンション」と呼ばれるほど魚影が濃いエリアです。隙間を狙う釣り【穴釣り】が有効です。

堤防の基礎(土台の穴)・・・堤防はただコンクリートをそのまま海に沈めたわけでなく、基礎である土台を先に敷いてからそのうえに堤防を作っています。海底に沈んでいる土台には穴が複数開いていて、その中に魚が隠れているので集中しながら穴の中の奧まで仕掛けを送り込むと魚が高確率でヒットします。

アイナメ釣りのタックル基礎知識

アイナメは障害物周りや底付近中心に着いていて、当たって餌を咥えた瞬間に反転して棲み家に戻ろうと突っ込むため、掛かったと同時に竿のパワーで底から引き剥がさなければなりません。

ブラーを使用した際は狙ったポイントへ的確なキャストが求められる為、6ft~7ftクラスの竿で調子が固めのロッドを使うのが特徴です。

アイナメ釣りでは狙うポイントに応じてスピニングリールだけではなく、よりパワーがある「ベイトタックル」を使用する事もあります。状況に応じて適切なタックルを使い分けることが重要です!

◆釣り場別で使用するタックル◆

1.漁港・堤防(小型~中型)→6~7ftの(L~ML)スピニングタックル+仕掛けは12gブラー

2.堤防・磯(中~大型)→7~8ftの(ML~MH)スピニングorベイトタックル

3.磯(大型オンリー)→8~9ftの(H~EXH)のスピニングorベイトタックル

スピニングタックルセット紹介①:漁港・堤防から小~中型狙い

軽量の仕掛けを扱えて、遠投性にも優れるスピニグタックルは、漁港・堤防からのお手軽フィッシングにはオススメです!

・ロッド:シマノスピニングロッド ゾディアス バス 268L-2 6.8フィート

・リール:シマノ(SHIMANO) リール 17 アルテグラ 2500HGS

ライン:フロロカーボン2.5号 or PE0.8号+リーダーフロロ3号

数釣りには持って来い!の最高に楽しいタックルです。軽くて小回り効くタックルなのでオススメはずっと竿を持ってラン&ガンで魚が居付きそうなポイントをテンポよく探っていくのに適しています。

スピニングタックルセット紹介その②漁港~磯 中型~大型狙い

大物を狙うとなると漁港のテトラから外洋に向かってキャストしたり、沖にあるカケアガリや沖根や船道を遠投して探ることになります。
その為使うタックルは7ft~8ftで竿調子はM~MHを使用します。

ロッド:ダイワ(DAIWA) ロックフィッシュロッド スピニング HRF KJ 85MS

リール:シマノ(SHIMANO) リール 16 ストラディック CI4+ C3000HGM

ライン:PE1.0号+リーダーフロロ3~4号(12~16lb)

アイナメ釣りは近年人気が高まっているため、メジャーエリアを中心に魚に対してのプレッシャーが高くなっており、簡単には釣れなくなっています。

ラインもPEライン+リーダーにすることにより、遠投セッティングとなり手付かずのポイントやまだ、ギリギリ岸に接岸してない個体を狙い撃つことができます!

そんなポイントを狙うには7~8ftの竿と固さがM以上の物で錘は15g以上の物を使い、リールには細いPEライン(0.8~1号)を巻き、大遠投します。

✅最後に:タックルを揃えたらアイナメ釣りにいこう!

というわけで、今回はアイナメ釣り入門編 餌釣りについて基礎知識やタックルについて解説させていただきました。

近年ロックフィッシュタックルもバンバン発売され、魚との距離がグッと縮まったものの、他のアングラーも同様なので、魚の習性を熟知して臨機応変に釣りを展開していかなければなりません。

アイナメ釣りは北海道~東北がメインエリアとなりますが、関東方面でも大型サイズでることあるので是非チャレンジしてアイナメならでの「首振りダンス」の引きを堪能してください!

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