改造やオーバーホールではありませんので、単純に新品のキャブレター一式を新品の物と交換するだけです。
大概のエンジンの不調(キャブレターに原因がある)場合はオーバーホールして、キャブクリーナーで綺麗にしてやれば治る事が多いです。
船外機を中古で買った人や、長く使ってたキャブレターを新品に換えよう!って方用のための記録になります。
キャブレター交換時に事前に準備するもの
②交換するキャブレター一式
③ラジオペンチ
*ソケットレンチを使用する際はエクステンションバーを使わなければソケットが届かないボルトが有りますので、ご用意ください。

②今回キャブレターを交換する為に購入した新品のキャブレター一式⇩(ガスケットも付いているのでコレだけあればOKです)
③ラジオペンチはゴムホースの留め具を外すためにあると便利です。
指の力ある人は必要ありませんが、難儀しますので100均の物でも良いので揃えておくことをオススメします。
では早速やってみましょう。
4ストローク トーハツ2馬力キャブレター交換手順


*まずは燃料コックがしっかりとOFFになっているか確認してください。
①ガソリンタンクのボルト3本外します。(ガソリンは抜く必要ありません)

②赤丸の留め具をプライヤーで挟むと抑えが緩むので、ゴムホースを抜きます。
*燃料コックがOFFになってれば、キャブレターにガソリンが供給されなくなりますので、キャブレターに残っている分以外溢れてはきません。

③先にキャブレター上部から下に垂れているゴムホース二つを引っ張って抜いときます。

④いよいよキャブレター本体を外します。
この赤丸の二つのボルトを緩めるのですが、右手側のボルトがエクステンションバーがないとソケットが届かずに緩めることができないので注意です。

⑤赤丸のスロットルロッドと黄丸のチョークリンクワイヤーを力入れすぎて変形させないように外します。
先に黄丸のチョクワイヤーを外してから、取り外したキャブレターの持ち手を傾けながら、赤丸のスロットルロッドが外しやすいように調整してあげると良いです。

⑥左がネットで注文したトーハツの新品のキャブレターです。(出荷時にアイドンリングスクリューなど調整されてるので特にイジる必要はありません)
新品にはガスケットとキャブレター一式しか付いてきませんので、ゴムホース(3本)を代用し、取り外した(旧)と同じように取り付けなければなりません。
黄色丸のゴムホース(ガソリン通るとこ)に留め具が付いているので、ペンチで挟んでスキマを生ませてからゴムホースを抜き、差し替えを行います。

⑦新品のガスケット(パッキン)に交換します。キャブレターと手前の黒いやつも一緒にボルトも刺した状態で先にスロットルロッドのワイヤーを通して、ボルトを手締めしてから、二本のボルトを交互に工具で増し締めします。
*しっかり均等に締めないと、空気が漏れたりしてアイドリングが安定しませんので慎重にズレがないように注意してください。

※キャブレターのガソリン通るやつ以外の二本のゴムホースに関しては、個別にケース外側(下側)から通してから後付けでキャブレターに差し込む事が可能で、簡単なのでオススメです。

⑧ボルトをしっかりと締め込んだら、ハンドルとチョークの動作確認を行います。
それぞれを動かした際に、しっかりと各ワイヤーが動いているか目視してください。

⑨外したガソリンタンクとキャブレターを繋げます。赤丸のガソリンホースをペンチで留め具を緩めながら、しっかりと差し込んでやる。ガソリタンクを元の位置に戻し、ボルト3本を均等に締め付けてカバーを戻せば……キャブレター交換終了!
お疲れさまでした!
あとはバケツに水を入れて、試運転をして動作に異常ないか確認したらOKです。

注意)試運転は必ず行ってください!
5分以上はアイドリングしたままで様子を見て安定していて、スロットルを回した時にしっかりパワーが出ていればOKです。
キャブレターはエンジンの心臓部なので、海上でトラブルが起きやすい場所でもあります。
また、トラブっても海上ですぐに復旧は出来ないため年に一回は必ずメンテナンスが必要になってきます。
面倒くさい方は新品のキャブレターと交換してやれば長く持つはずですので、オススメです(´・∀・)
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