
クロソイゲーム、最初に覚えておきたい5つの基本
外海の磯の深場や船釣りでは40cmを超える大型サイズが狙えるが、ここでは道場的なフィールドとして、最も数釣りがしやすい20~35cmの中小型サイズを狙えるメジャーな漁港エリアをピックアップ。
サイズと問わなければ数が濃いエリアでもある漁港において、最も手堅くバイトを得られるタックルとメソッドを紹介します。
6000円台の自動膨張式ライフジャケットですが、命に着せる保険だと思って着用しましょう。
「クロソイ」の生態と習性について
クロソイにも居着き型と回遊型が存在する。
サイズを問わなければ基本的に年中漁港にはクロソイが居ます。
居着き型のクロソイは基本的に海底の岩礁帯の隙間などの暗い所に生息しており
夜行性な為、暗くなると巣穴から出て周辺を徘徊しながらエサを探します。
日中は岩礁帯の隙間に潜んでいる為、ダイレクトに穴を狙うことが出来れば日中でも多くのヒットを得られます。
回遊型のクロソイは普段は漁港からでは届かないディープエリアに居て、小魚が接岸してくると同時に回遊型のソイも接岸してきます。
小魚をメインベイトとする為、障害物にたいとに着く居着き型とは違い、潮通しの良い漁港先端エリアや意外と中層・表層に浮いている事があります。
産卵期は冬~春の一番寒い厳寒季となります。
クロソイは卵を産卵するタイプではなく、お腹の中で孵化させる卵胎性なので「仔魚」の状態で産みます。
クロソイは産卵の為に浅場に寄ってくるため、40cm以上から50cmクラスのモンスターサイズを狙うにはこの時期になります。
昔から太平洋側の漁港からは2~3月に40~50cmクラスのクロソイがポツポツと釣果があり、岩手県では1月ぐらいからこのサイズのクロソイを狙う外海の深場釣りが有名です。
※遊漁船では産卵期の抱卵個体は貴重な資源なので、リリースをしています。
クロソイの食性と捕食方法について

漁港から釣れるクロソイはエビやカニなどの”小型甲殻類”をメインベイトとしています。
その他ゴカイ類や小魚・イカなども好んで捕食しますが、魚やイカはシーズンによって接岸するので一時は爆釣パターンになっても通年安定感のある餌は甲殻類になります。
基本的には夜間中に巣穴の周辺を徘徊して捕食していますが、日中でも穴の中や目の前に餌が来ると俊敏な動きで捕食します。
元々が底に棲む魚なので捕食する条件を”海底”や”堤防の壁際”や”上から落ちてくる物”に限定している傾向があります。
しかし場所や条件によっては、回遊型が居て表層や中層に浮いてる場合もあるので頭の片隅に置いておいてください。
これからクロソイゲームの5つの基本について紹介しよう
①「クロソイゲームのリグ」二つのリグが最強!
クロソイは外海の磯や船からのディープロックでは大型が狙るが、内海の湾港部でも濃い魚影を確認できる。
しかしアベレージサイズが15~30cmの中小型が主体となってしまうのだが、テクニカルに攻めるほどバイトが増えるので、それなりにゲーム性は高いと言える。
そこで紹介したいのが、7ft台ML(ミディアムライト)スピニグタックルを使用したジグヘッド&テキサスリグである。
クロソイフィッシングののイメージとしては、「繊細なメバルゲームよりパワフルに、外海の磯ゲームより繊細に」これなら全国どこにでもある内海の湾港部ならオールマイティーに通用できるし、数釣りや良型釣りにも対応できるだろう。
ジグヘッドとテキサスリグが最強!
クロソイゲームでとりあえずマスターしておきたいのは
『ジグヘッドリグ』だ
・フッキング率が非常に高い
・フォール中のバイトを獲りやすい
・タダ巻きでも使える
・スナップで簡単に重量変更ができる
・安価である
漁港には比較的根掛かりが頻発するような障害物は少ない為、3g~7gまでの使用ならジグヘッドリグがあれば問題ない。
そして次に選ぶのは『テキサスリグ』

・圧倒的根掛かりが非常に少ない
・テトラ周りを狙える
・堤防の基礎の穴の中も誘える
・不意の大物にも対応できるフック形状
・ボトムでネチネチアクションにも最適
ジグヘッドリグでは根掛かりが懸念される、ブイやロープ、海藻の中、堤防の基礎の穴、テトラ周りでも安心して攻めることができるのが最大の特徴であり武器であるのが”テキサスリグ”だ。5g以上のシンカーを扱う際にはテキサスリグをセレクトしたい。
フックの先をワームの薄皮一枚に隠すことによって、これらの恩恵を得ることが出来る。
またジグヘッドと比べて、テキサスリグのフックの形状的に伸ばされにくいので不意の大物にも対応できる。
②「クロソイゲームのワーム」確実はコレ!
クロソイゲームではソフトベイト、世間一般で”ワーム”と言われる物を使用する。
クロソイのメインベイト(餌)は、カニやエビなどの小型甲殻類であり、ワームで狙う場合はクロー系(甲殻類)のソフトベイト3インチをメインに揃えればよいだろう。
ただ、漁港内に魚の群れが接岸もしくわ滞在していて、クロソイが浮き気味ならシャッドテールとカーリーテルにチェンジ。←これらのワームはアクション次第で小魚から甲殻類にもなるのでオールマイティーだ。こちらは3~4インチでOK。
※使用例 甲殻類ワーム
沢山あってもバッグがかさばったり、あれもこれも購入すると選ぶ楽しさはあるがお財布の中は通夜みたいな悲しみに暮れるので精鋭のワームを紹介する。
エコギアのバグアンツは昔から親しまれてるロックフィッシュを代表する専用ワームと言っても過言ではない。沢山のカラーバリエーションとサイズがあり、それでいて安価な為ヘビーユーザーも多い信頼度の高い実力ワームである。
唯一無二の最強のワームガルプ(Gulp!)。汁系ワームとして魚に視覚だけでなく強烈な匂いと味でサイズを問わず数々の魚を仕留めてきた。
「ガルプは卑怯だ」と言われてるほどの結果をもたらすワームである。
釣れるワームを使って何が悪い?って思うが、文句言う人も釣れない境地に陥ったらガルプに手を出すほどの最終兵器の素晴らしいワームである。
※使用例 小魚ワーム
小魚を模したワームにはシャッドテール・カーリテール・ダブルテール・ピンテール等があるが、クロソイはフォール時間を長くするひど当たりが増えると経験から得ているので、個人的には「カーリテール」のワームをオススメする。
最近開発され数々のエコギアファンを唸らせてきたキジハタクラブ。
パッ見はウーパールーパ?かと思う程、底付近に居そうな形状をしている。
甲殻類と小魚の特徴を融合したハイブリット形状のソフトワームである。
「巻いてヨシ、底を這わせてヨシ、値段も安い」が揃って釣りに吉幾三(ヨシ行くぞう)って気持ちにさせてくれる。
唯一無二の最強のワームガルプ(Gulp!)。汁系ワームとして魚に視覚だけでなく強烈な匂いと味でサイズを問わず数々の魚を仕留めてきた。
「ガルプは卑怯だ」と言われてるほどの結果をもたらすワームである。
釣れるワームを使って何が悪い?って思うが、文句言う人も釣れない境地に陥ったらガルプに手を出すほどの最終兵器の素晴らしいワームである。(※尚この文章は甲殻類ワームガルプのコピペである)
③「クロソイゲームのタックル」ロッド・リール・ライン

実を言うと、メバル専用ロッド・アイナメ専用ロッド・キジハタ専用ロッド等が有っても、クロソイ専用ロッドという物が無い。
クロソイゲームのイメージとしては
・夜釣り
・荒すぎない根を狙う
・3~7gの軽量リグがメイン
・フォールメインでたまにタダ巻で喰わせる
・回遊個体も視野にいれ、遠投性能を高める
・時に30cmオーバーも出るので、ロッドパワーは大事
・感度上げる為、タックルの軽量化も重視
・PEラインの使用を前提
なので、クロソイの狙う際のタックルだが6~8ftの長さで固さがML(ミディアムライト)~M(ミディアム)クラスのスピニグロッドであれば、「黒鯛ロッド・エギングロッド・トラウトロッド・BASSロッド」でも可能である。
僕の場合ナイトゲームではタックルのトラブルに見舞われたくないので、7ftのスピニグタックルに絞り、ロックフィッシュ専用ロッドとBASSロッドを愛用している。
オススメのスピニングロッド(低価格順
コスパ最重視!「ルアーマチック S80L」
初心者に持ってこいの幅広い釣りが楽しめ、かつシマノの品質とリーズナブルさを兼ね備えており、初心者向けのエントリーモデルの釣り竿としてもおすすめです。
ロッドの長さが8ftもあるので遠投性にも優れ、海面から高さのある堤防からも釣りやすくなっております。
オールマイティーならコレ「月下美人メバル83M-T」
ワンランク上の軽さと操作性を兼ね添えたハイコストパフォーマンスの83M-Tは、小磯やサーフ、ゴロタ場などの大場所で、重めのジグヘッドリグ、大型プラグで沖のブレイクや激流、ボトムに潜む大型を狙うためのハイパワーモデル。メバルだけにとどまらず、フィールドを共にするシーバスやクロダイなどが混じってしまうシチュエーションでも活躍する。
妥協無し!BIGフィッシュ対応「HRF85MS」
有名メーカーダイワからロックフィッシュ専用カテゴリ「HRFシリーズ」の8ftクラスのスピニグモデル。5g~30gを扱えるこの竿は漁港から外洋絡みのエリアまで全てに対応できる強靭なロッド。
せっかくの大型魚も絶対に獲りたい!方へオススメの妥協の無いスピニングロッド。
オススメのスピニングリール
コスパ重視!「16年式ナスキー2500HGS」
一万円以下でお釣りがくるコスパ&性能に優れた入門用にはオススメのスピニングリール。低価格なのに滑らかな巻き心地はクロソイの夜釣りにおいて良い集中力をもたらすだろう。
コスパ&性能良し!「17年式アルテグラ2500HGS」
1.5万円程で購入でき中級者も納得の「HAGANE」ギアを採用したモデル。
耐久性もパワーも充分で長く使っていきたい方へのオススメのリール。
割高だが本格派向け「16年式ストラディックC2500HGS」
上位機種と大差の無い機構を取り入れながらも、大幅な軽量化もされた超万能リール。
上位機種さながらの耐久性を持ちながら、軽量化されたこのリールは何の不満も生まれず「コレ以上は必要なくね?」と思わせる一品。
価格は2万円台と敷居が高いが、高性能のリールを長く使いたい方には頑張ってコチラを選んで良い釣りをしてもらいたい。
ライン
ロッドとリールを揃えた後は必ず釣り糸(ライン)が必要です。
クロソイ釣りに使うラインフロロカーボンかPEラインと主に2種類が使われますが、初心者にはフロロラインがおすすめです。PEラインと比べリーダーの結束の手間が無いメリットがあり、ラインを細い物を使う事でトラブルが少なく快適に釣りを楽しめます。
フロロライン8lb(二号)
根ズレに一番強いとされ、ロックフィッシュ狙いには絶対に欠かせないのはフロロラインです。
その中でもプロも愛用する圧倒的な強度と信頼性がる「シーガR18 フロロリミテッド」は他社のフロロラインと違い、しなやかさを持ちながらも根ズレに凄い強い特徴があります。更に細いラインを使うことによってトラブルを少なく快適に釣りをすることができます。
またリーダーを結び手間がないのが一番大きなメリットです。
寒い時期に外でリーダーを結ぶの手間は…「もぅ帰ろうかな」って思う原因にも…。
感度と飛距離抜群PEライン(0.6号)
※リーダー必須のPEライン。
フロロのラインを1mほどリーダーとして使用する。
飛距離は他のラインよりも類を見ない程で、ルアーフィッシングのほとんどはPEラインが使用されています。
何本も細い糸を編み込むことで、0.6号の太さなのに約6kgの重さにも耐えることができます。
しかし、”糸を張っていない”とその感度はほぼゼロになってしまうので風に弱いデメリットと、糸を張り続けるロッド操作が必要になり使い手を選びます。
圧倒的な飛距離と感度をもたらすPEラインを使う際は、必ず根ズレ対策の※リーダーが必要になってくるので、合わせてご購入ください。
④「クロソイのポイント」時間・条件

内海の湾港部に潜むクロソイは、ハードマテリアルストラクチャーを好む。
いわゆる人工的な堤防自体だったり、捨石や堤防の基礎やゴロタ場などだ。
更に潮通しが良い場所も好むので堤防の先端の足元周りは必ずチェックしたい。
クロソイは日中は棲み家の穴の中に隠れて、暗くなってくると穴から出て浮いたり徘徊するため夜釣りが基本である。
漁港の具体的なポイント
・堤防の外側(外洋)
・堤防の先端(足元)
・堤防の壁際
・スロープ
・テトラ周り
・船が頻繁に通る船道
・堤防の継ぎ目
これらを抑えておけば、居着き型も回遊型も狙えることができる。
一カ所で粘るのではなくこれらの条件の当てはまるポイントをスピーディーにランガンしながら幾つかの漁港を巡ったほうが魚に出会える確率がグット上がる。
クロソイ狙いの時間帯・条件
クロソイは夜に行動するので、完全に暗くなってから~夜明け前までが狙い所です。
過去談ですが
5月の夕方17時頃、テトラ周りでアイナメを好調に釣っていた所、段々に当たりが無くなっていき、無の時間になってしまいました。
薄暗いから完全に暗くなってきた頃、急にヒット!・・クロソイが釣れ、その後も当たりが増えていき掛かった魚は皆クロソイばかりでした。
先程までアイナメが沢山釣れていた場所なのに、急に魚が入れ替わったことがありました。
更に効率良く釣る為には、大前提な事があります。
それは「元々のクロソイの魚影が濃いエリアであること」
凄く当たり前なんですが、こればかりは実際に通って釣りをしてみないことには分からない事です。
しかし、自身の経験上過去に数が釣れたエリアはまた釣れるということ。
開拓を続けて過去に釣れたポイントには別のソイが着く可能性が大なので、前回釣れたポイントを同じように攻めるのも効率的です。
⑤「クロソイの狙い方」
クロソイは基本的にボトムを徘徊している。小魚を追う時は若干底から離れて捕食するがずーっと浮いている事は無く、なにか縦のストラクチャーに寄り添うように居ることがほとんどなのでワームのアクションは
「ボトムのリフト&フォール」
「ボトム付近のタダ巻き」
がメインになる。ほとんど底付近を狙えば問題ない。
たまに中層付近に浮いている時もあるが、中層まで探っていては時間が掛かってしまう。
なので、僕自身クロソイを狙う際は100%ボトム(底)を意識して攻めている。
クロソイが着いていそうな場所に仕掛けを通すだけで、食ってくるので特別難しいことはない。
クロソイは下顎が発達していて、落ちてくる餌を補食しやすい形状になっており、一口でパクり!と捕食してくる為、コンッ!という吸引系のバイトが有れば大きな口で丸呑みしているので、そのまま豪快にフッキングするだけでヒットする。
どうしても手堅く釣りたい!場合
遠投して探る場合はそこに回遊か根があってソイが着いていれば釣れますが、そうゆう状況じゃない場合には途方もない時間が過ぎますよね・・・。
そこで日中でも夜でも釣れて、誰でも分かるポイントがあります。
それは、、「ケーソンの基礎の穴!」
堤防や漁港を立てる前には土台のブロックを海底に敷くのですが、そこの穴に超高確率で魚は入っているので根掛かり上等で穴の中をテキサスリグで探ってみてください!
足元から沖に2~5mくらいまで土台のブロックが敷き詰められているので、穴の奧の奧に落として、2~4回シェイク&フォールして当たらないようなら、隣の穴へ。。。を繰り返し繰り返し攻めていけば必ずや!釣れるハズです。
根掛かりが嫌いな人は精神的苦痛を受けますが、漁港の中で一番魚が濃いスポットなのでめげずに探ってみてください。
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