
ルアーフィッシング・船釣りを問わず、飛距離や感度や糸巻き量の面で釣り人に絶大なアドバンテージをもたらしてきた「PEライン」
ナイロンライン・フロロライン・PEラインと三大ラインがあるが、空スプールに新品のラインを巻き変えるの際に一番の厄介者が”PEライン”である。
PEラインをスプールに巻き付ける際に、ナイロン/フロロ同様にユニノットorクリンチノットで固定してしまうと、ツルツルした表面のせいで滑ってしまい、そのまま釣りにいくとドラグは締め込んでいるのにラインが滑る現象が発生しまう。
今回はちょっと手間をかけた『結び方』によって、この忌まわしいPEラインの滑りを防ぐ方法を紹介したいとおもいます!
溝の無いスプールでもしっかりと固定できるので、ラインが滑る不安は一切なくなるでしょう。
1.スプールを取り外しノブ側を右向きに持つ

まず始めにスプールをリール本体から取り外し、↑画像のようにドラグノブを右側にして左手に持ちます。
そして、PEラインの端側を約30cm以上垂らしを出して指で挟みます。
2.本線側をスプールに巻き付ける

左指でPEラインの端を固定したまま、右手で本線側のラインをスプールに3回ほど巻き付けてください。
3.端糸と本線をクロスさせる

左手で固定していた端糸と本線を重ねるようにクロスさせます。
この際に端糸が上、本線が下になるようにしてください。
4.端糸を指に3回巻き付ける

端糸を人差し指に3回ほどグルグルと巻き付けます。
注)端糸を30cm以上垂らしを持たないと、巻き付ける際に足りなくなってしまいます。
5.巻き付けたラインを指から抜く

さきほど人差し指に端糸を3回巻きつけたラインを抜きます。
そうすると3重になった輪っかができます。そして、3重になった輪っかに本線側の糸を束ねて一緒に持ちます。
6.端糸でエンドノット

最後の結ぶ工程にはいります。
ハーフヒッチの二回verである「エンドノット」を使用します。
さきほど端糸で作った輪と本線側を束ねたまま、「端糸側」の糸先をこれら束ねた輪っかの中を二回巻き付けて通します。

7.端糸を引っ張る

端糸を引っ張ると徐々に締め込まれ、結びコブができました。
8.本線を引っ張り締め込む

⇧本線だけを持ち、引っ張りながら締め込んでいくと・・・。

ギチッ!っと締め込まれOKです!
後は端糸の余分な糸を切れば完成!
左方向(リールの回転方向)に力を咥えても、一切滑らないので走る魚にライン出されても最後の最後にこの結びコブがしっかりと滑らずに支えてくれるので、もしも!の時に安心できます。
あとはPEラインに強めのテンションをかけながら糸を巻きあげるだけです。
最後に

従来のPEラインの巻き方は他の種類のラインを下巻きにしてからPEラインを結束して巻き上げたり、PEラインをユニノット等で結んだコブの上にセロハンテープを貼るのが主流でしたが。
他の種類のラインを下巻きにしたせいで、新品のPEラインが少し余ってしまったり、下巻きの時点でもリーダーを結ばなければならない手間が生まれてしまいます。
セロハンテープの場合はスプールにテープの粘着剤がこびりついて、剥がす際に傷をつけてしまったりテープがしっかり固定されていないと滑ってしまうので、最初からこの結び方をしておくと最後までラインが出されても安心することができます。
船釣りや青物ではかなりラインが出ていく釣りですので、トラブルが有って釣り場でラインが大量に切れても最後の最後までしっかりと釣りが可能になるこの結び方。
知っておいて損はありませんよね!
今回使用した釣り糸巻き替え機材はコチラ↓
今まで足で固定して巻いてましたが、張りテンションも自在に調整できるおかげで非常に綺麗に巻けるようになり、買ってみて得しました(笑)
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